【坂口惣亮と海外ベストセラー書籍を読む】日本人向けの海外最新ビジネス書籍レビュー/Reviews of the latest business books from overseas with Sosuke Sakaguchi for Japanese business people.

日本で翻訳されていない海外のビジネス書籍を坂口惣亮が厳選して日本のビジネスパーソン向けに書籍の実用性や洞察についてコンサルタントの視点からレビューしたブログ/The blog is among the first to look to introduce the latest overseas business books that have not yet been translated into Japanese from English to the Japanese business world

これからの時代に選ばれる働き方 ―― リモートワーク【REMOTE WORK】

Remote Work: The First Step to Running Your Own Business (English Edition)

 

Vol.2 REMOTE WORK

著者:QM Publishing

 

 

 

 

  1.  日本のビジネスパーソンが本書籍を通じて得られるであろう示唆
  2. これからの時代に選ばれる働き方 ―― リモートワーク
  3. ‘’ REMOTE WORK ’’ VS ‘’ REMOTE FIRST’’ ---   類似本’’ REMOTE FIRST’’との違い
  4. 参考文献

 

 

 

 

 

 

  1. 日本のビジネスパーソンが本書籍を通じて得られるであろう示唆

     

 

  本書によれば、2025年から働く環境が大きく変わると記載があるが、実際は、働き方改革の動きや新型コロナウィルス感染症(COVID19)の状況下である現代社会において直近で多くの方々の働く環境は変化した。間違いなく、リモートワークの働き方はこれからの時代で必須の知見になってくるだろう。

  しかしながらも大多数の企業においては2020年4月25日現在において、リモートワークを本格導入してからまだ1か月程度くらいではなかろうか。その中では、すでにリモートワークに順応しつつあるビジネスパーソンとそうでないビジネスパーソンの差が目に見えて生じつつあるのが日本社会の昨今の状況だろう。これは、私は単に技術面(テクノロジー)の習熟度の差だけではないと思料する。

  本書籍によれば、リモートワークでは、具体的には、タイム・マネジメントスキル、コミュニケーションスキル、アントレプレナーシップが必要なスキルとなっている。逆にこのスキルがなければリモートワーク社会においては淘汰されてしまうビジネスパーソンになってしまう日が来ると言っても過言ではない。そんなリモートワーク環境での仕事の仕方やマインドの持ち方がわかるのが今回ご紹介する「REMOTE WORK」という書籍である。この書籍や私のブログを通じて、「リモート映えする人」を目指していければと思う。

 

 

2.これからの時代に選ばれる働き方 ― リモートワーク

 

  近年はテクノロジーが発展していることもあり、色々なオンラインツールがある。色々な人と容易に連絡を取り合うことで、リモートワークを通じてチームワークを高めることができる。オンライン会議では、会議の参加メンバー全員で意見を交換できるからみんなの色々な新しいアイディアに繋がるだろう。この書籍では、「みんなが会議中に発言するように配慮するべきことやオンライン会議中であってもボディランゲージを交える」等の様々な工夫が書かれている。

  加えて、本書籍によれば、「リモートワークとアントレプレナーシップは深い関係がある」ということがメインメッセージとして書かれている。リモートワークを通じてビジネスパーソンは収入を増やす機会がある。本書籍によれば、オフィスワーカーよりもリモートワーカーの方が自己研鑽を頑張っているというデータがあるようだ。これは、普通の会社員であれば、多くの会社での義務を、リモートワークに移行することで、減らすことができるため、その余分な時間を自己研鑽に当てられるからであろう。会社では上司があなたの時間を管理するが、自宅においてはあなた自身が自分自身で時間を管理しなければならない。会社で管理された従業員として働くことはあなたの人生は部分的に会社にコントロールされた人生になってしまうだろう。まさに、リモートワークは未来から選ばれる働き方といえるだろう。

 

 

 

3.  ’’REMOTE WORK ’’ VS ‘’ REMOTE FIRST’’ -- 類似本’’ REMOTE FIRST’’との違い

 

 

Remote First: A Manager's Guide to Building Remote Culture

 

 

Remote First: A Manager's Guide to Building Remote Culture

Remote First: A Manager's Guide to Building Remote Culture

 

 

  実は‘’ REMOTE WORK ’’の類似本として、’’ REMOTE FIRST’’という書籍がある。本章ではこの違いについて触れておくこととする。

結論から言って、‘’ REMOTE WORK ’’はリモートワークとアントレプレナーシップの深い関係について強調しているのに対して、’’ REMOTE FIRST’’はリモートワークでのHowの部分に焦点を当てて実用的なアドバイスを紹介している書籍である。

例えば、以下のことが’’ REMOTE FIRST’’の書籍中で挙げられている。

  • チャットツールでの投稿は、必要最低限にした場合と、直接関係ないことを投稿した場合とでどちらが望ましいのか?
  • 文字で伝えにくい時に伝えるべきツールは何か?
  • オンライン会議で、開始前に回線を繋ぐとどうなるのか?
  • あなたのチームメンバーと一緒にどのように仕事の透明性を確保していくべきか?

上記の通りHowの部分に力点が置かれた書籍といえるのでこのブログをご覧になっている方々は優秀なビジネスパーソンの方々だから方法論というよりかはアントレプレナーシップの部分に力点が置かれている‘’ REMOTE WORK ’’の方が興味のある内容になるかと思う。

 

 

4.  参考文献

 

 

書籍名 著者

Remote Work: The First Step to Running Your Own Business (English Edition)

QM Publishing

Remote First: A Manager's Guide to Building Remote Culture

Constance・Watkins

リモートチームでうまくいく

倉貫義人

チームのことだけ、考えた。――サイボウズはどのようにして「100人100通り」の働き方ができる会社になったか

青野慶久

資生堂インパクト ―子育てを聖域にしない経営

石塚由紀夫

労働時間革命 残業削減で業績向上! その仕組みが分かる

小室淑恵

あなたの1日は27時間になる。

木村聡子

強いチームはオフィスを捨てる: 37シグナルズが考える「働き方革命」

ジェイソン・フリード とデイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン

あなたは、今の仕事をするためだけに生まれてきたのですか ―48歳からはじめるセカンドキャリア読本

伊藤真野田稔

How Google Works(ハウ・グーグル・ワークス) 私たちの働き方とマネジメント (日経ビジネス人文庫)

エリック・シュミット

ピクサー流 創造するちから――小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法

エド・キャットムル

管理ゼロで成果はあがる ~「見直す・なくす・やめる」で組織を変えよう

倉貫義人

 

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